無事に終演いたしました!構成劇「園井恵子 すずらんから沙羅双樹まで」ご報告とお礼
こんにちは、舞姫☆ちあき☆です。
今日から8月、本当に暑い暑い毎日の盛岡です。皆さま、体調など崩されていませんか?盛岡では本日から四日間、さんさのお祭りが行われます。さんさが始まると、夏の真ん中に居る気持ちになります(^^)
数日経ってしまいましたが、先週末、7月26日、27日と盛岡市のプラザおでってにて上演いたしました、構成劇「園井恵子 すずらんから沙羅双樹まで」は無事に3公演を終え、終演することができました。ご来場いただいた皆さま、ご協力いただいた皆さま、応援してくださった皆さま、そして、共演者•スタッフならびに関係者の皆さま、本当にありがとうございました。
約3ヶ月間の稽古で座組全員で作り上げたこの舞台、お芝居とダンス、和太鼓の演奏と音楽、園井さんの貴重な写真•映像そして照明が合わさったハーモニーをお客さまにお届けすることができて感動いたしました。個性、才能豊かな十人十色の座組の皆さまとの一期一会の舞台づくり、充実した学び多き体験をさせていただきました。とっても楽しかったです!
昨年末にご依頼をいただき、園井恵子さんのこと、桜隊のこと、原爆や戦争のことを考え、勉強させていただいたこの8ヶ月間は生涯忘れない経験を与えていただいたと思います。憧れの園井恵子さんの15歳から32歳までの17年間を演じさせていただくということで、本当に身に余る大役をいただき、園井恵子さんを目指して少しでも近づきたい気持ちでした。
(八幡平市にある松尾村ふれあい伝承館には園井さんの貴重な資料が展示されています。この文箱に台本を入れて持ち歩いていらっしゃった園井さんを想像してドキドキしました。)
園井さんは、子供の頃から変わらない"女優として生きる夢"に向かって一心に芸道を邁進された方です。そしてどんな時も人を愛することを忘れず、仲間や家族と喜びを分かち合うことを大切に生きた方です。園井さんを知れば知るほど、愛と希望に満ちたご人格に魅了され、心を奪われましたし、(多くの園井さんファンがそうであるように、)私も園井さんの生き様からたくさんのメッセージをいただき奮起させられた一人として、一人でも多くの方に園井さんのことを知っていただきたい気持ちで演らせていただきました。
園井さんが生きた戦禍で、唯一演劇を続けることができた手段が国策の移動演劇隊でした。園井さんが参加した桜隊も、お国に協力するかたちで各地の軍事工場や病院を慰問し、士気を高めるための演目の劇を上演しつつも、人間の温かさや生きる希望を感じてもらいたいと懸命に活動されていました。その慰問先の広島で惜しくも原爆に遭い、地獄絵図のような世界を目の当たりにした時、どんなお気持ちだっただろう‥‥被曝時の状況や園井さんの心情をダンスでも表現させていただきました。
広島の原爆から逃れ二日間かけて神戸へ辿り着き、終戦を迎えた直後、盛岡に居るお母様とご家族に宛てたお手紙の全文を劇中語らせていただいたのですが、どんな状況でも今を受け入れて、希望の方を向いて、誰のことも責めず、感謝を忘れない園井さんのお言葉一つ一つが、本当に温かくて、身も心も洗われるようでした。
本番の直前に岩手川口町の園井恵子さん像を訪れました。舞台の本番があること、そして本番を無事に迎えられますように、と、無事に終演できますように、園井さんにお願いして来ました。
演者全員元気で舞台に立てたこと、座組みんなで無事に3公演を終えることができたのは、園井さんのお守りパワーのお陰かもしれません(^^)
舞台は終演しましたが、これからも、園井さんが遺してくださった愛と平和のメッセージを胸に生きていこうと思います。
皆さま、ありがとうございました。
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