堀川惠子さん著「戦禍に生きた演劇人たち」を読んで

こんにちは、舞姫☆ちあき☆です。

夏至も通り過ぎ、7月!暑さも湿気も夏本番に向かっている盛岡です。木々の緑がモクモク成長しています。皆様、いかがお過ごしでしょうか。


今度出演いたします舞台に向けて読んだ本があまりにも壮絶で、知ってしまった以上、他人事ではないように感じられ、今日はこの収まらない気持ちをただ綴りたいと思います(^^)


(女優・園井恵子さんのこと、桜隊のことを知りたくて読み始めた本、ノンフィクション小説 堀川惠子さん著「戦禍に生きた演劇人たち」)



『戦争は、夢を抱くこと、好きな仕事に没頭すること、理想を追い求めること、人を愛すること、生きること、当たり前のことすべてを奪う。』


本も映画も舞台も、表現の自由が奪われ、お国に協力しなければ命さえも奪われた時代が本当にあったこと、「人間の尊厳」や「愛」を求めて命懸けで演劇を続けていた人たちがいたこと、唯一演劇を続けられる術が移動演劇隊だったこと、国に命ぜられ広島慰問中に原爆に逢い亡くなっていった劇団員と沢山の死を見届けて戦後を生き抜いた人たちがいること‥

その人たちの苦しみは想像しきれないですが、感じるだけでただただ胸が締め付けられる想いです。


戦禍を生きた人々も「まさかこんな時代になるとは」と誰もが思っていたんじゃないかなと考えたりもして、表現や言論が制限されてきている気配を感じられる今日この頃、自分の意見を伝えなきゃ!と思います。でも自分の価値観を押し付けて意見の違う人を拒否しては、これもまた小さな戦争の始まりだと思うので、分かち合うことをしたいなと思うのです。


平和な世界は一人では作れませんが、一人の行動が波紋のように拡がっていくものだと思うので、自分から始めていけることだと思います。私はこれまで意見の違う人を傷つけて、沢山間違いもしてきたけれど、これからも間違えることもあると思いますが、これからは出来るだけ愛と感謝を忘れずに行動して生きていきたいです。


どんなに願ったり、思っていても、行動しないとだめなんだよと、戦禍を生きた先輩方にお尻を叩いていただいたような気がしています。

心に残る一冊でした。

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